良寛さんと高島屋
未分類 1月 21st. 2009, 2:52pm今から15年前、ある雑誌のコラムに記事を掲載していただいた時、大好きな良寛さまの句を引用させていただきました。
さけさけと 花にあるじをまかせられ
今日も酒酒 明日も酒酒
さらに遡ること明治34年(1901年)6月19日の「東北日報」に良寛さまの逸話としてこんな記事が掲載されていることを最近発見しました。
「迂生の祖父高嶋常右エ門 当時岩室村の村正たり詩歌俳諧を好む岩室山又酒禅と號す・・・」
なんと、良寛さまが托鉢の途中酒を飲みかわしていたのは「酒禅」と名乗っていた高島屋の祖先「高嶋常右エ門正貞」だったのです。わたしもてっきりお坊さんだとばかり思っていた人が実は祖先であったとは驚きです。
このことは新しい発見で明日(1/22)発売のサライ(小学館)でも紹介されています。
是非、ご覧ください。
良寛全集にはこのように書かれています。
(岩室の酒禅師君の許にまかりけるに、酒ばかりすすめらるるを)
さけさけと花にあるじを任せられ今日もさけさけ明日もさけさけ
※さけさけは酒々と咲け咲けの両意。
1月 27th, 2009 at 11:01 AM
高島和子様
なつかしい笑顔に、思わず「お元気そう!」
良寛様の特集、井本さんの力作ですね。高島屋さんのお玄関、塩入峠、夏井のハザ木、高島さんが連れていってくださった良寛様の風景を思いだしました。ありがとうございました。
1月 28th, 2009 at 10:28 AM
今年初めて。
いくつもいくつも涙の止まらない思いを乗り越えて又元気に復活する和子さん!良寛様のご縁の発見で、今年は良い年になりますね。
今日もスカイプで会うことが出来ません。お友達サークルの新年会なんです。先週は日光へ雪見に行ってきました。中禅寺湖で良い写真が取れましたのでメールで送ります。竜頭の滝は滑って転びそうなのでやめました。橋の上から見下ろすとさざなみせんべいのような滝の流れを見ることが出来ました。
1月 28th, 2009 at 11:35 PM
岩室の酒禅君の末裔夫妻に乾杯!
良寛の狂歌「さけさけと花にあるじを任せられ今日もさけさけ明日もさけさけ」の詞書にある「岩室の酒禅君」が、御先祖・高島正貞(1777~1852)と判明した由、大変興味深く拝見しました。今までは不確な口碑だけだったので良寛との交流は認められていませんでしたから、これで天下晴てですね。さぞ嬉しいことでしょう。確か良寛の妹が出雲崎の高島家に嫁いでいましたし、私達の想像より親しく、それで「さけさけ」だったのでしょう。
八年ぐらい前に、お宅の「万葉集」を調べさせて頂きました(『墨』93号、1991年)。文化版の「万葉集」に朱注を入れたものでしたが、阿部家には良寛がやはり文化版に朱注を入れたものが伝わっており、良寛の可能性もあって調べたのでした。私の結論としては良寛ではなく、正貞の嫡子正興の筆蹟とするものでした。正貞は詩書に長じていましたが、正興も国学者・橘守部に師事した篤学の士で、和歌・書に秀でていました。当時は良寛との親交が不明で論はここで終ってしまいましたが、正貞・正興との親交があったとなると、高島本の朱注が良寛の影響、あるいは薫陶の可能性が出てきました。国文学の方に、阿部本との校合から、その関係の有無を調べて貰ったら如何でしょうか。
まだまだ寒くなりましょう。天寒自愛願います。
1月28日 飯島太千雄
2月 4th, 2009 at 3:59 PM
みなさんコメントありがとうございます。
これからもがんばって更新しますので、また、みに来てください。